能登半島地震の被災者に元気を届けようと、石川県七尾市の海上で復興を願う花火が打ち上げられました。
発案したのは、長岡花火や能登半島地震のことを授業で学んだ豊田小学校6年生です。「ともにあげよう!フェニックスプロジェクト」と名付け、6月からオンラインで交流してきた七尾市立小丸山小学校と協力。両校による街頭での募金活動や、関係団体によるクラウドファンディングで実現しました。
打ち上げに合わせ、児童92人が初めて現地を訪問。友情を深めた小丸山小の児童と夜空を見上げ、慰霊と復興、平和の祈りを込めた白い花火や、能登を舞台にしたNHK連続テレビ小説「まれ」の主題歌「希空~まれぞら~」に合わせたエール花火など約300発の花火に歓声を上げました。
12日には、豊田小の児童6人が磯田市長を訪れ、これまでの活動や花火の打ち上げの様子を報告しました。
当日は花火の打ち上げを見届けたほか、小丸山小の児童と交流したり、被害を受けた建物や道路を見学したりと、さまざまな経験をした子どもたち。
「こんなにすごいことが私たちにできると思っていなかった。今まで一緒に頑張ってきた仲間と花火を見られてうれしかったです」「道路が割れていたり浮き上がっていたり、震災から1年経つのにまだ復興できていないと感じた。私たちは大きな地震を経験したことがないけれど、実際に現地を見て復興の難しさを実感しました」と思いを込めて語りました。
磯田市長は「みんなで力を合わせて、アイデアを実現するのはすばらしい。今回の経験はこれからのみなさんの人生のヒントになると思うので大切にしていってほしい」と話しました。
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