信濃川の洪水を日本海に流し、越後平野を水害から守っている「大河津分水」。大正11年につくられ、今年で通水100周年を迎えました。これを記念し、県内の6つの博物館などが共同で、越後平野の治水の歴史や郷土の発展を振り返る企画展を実施しています。
長岡市の科学博物館では、特別展「大河津分水が創り出した自然─分水誕生は沿岸域の自然をどう変えたのか?─」を開催中です。大河津分水の放水先となったことで、たくさんの土砂が運ばれるようになった寺泊沿岸域。分水が創り出した広大な砂浜と、そこにすむ生き物などをテーマに標本やパネルを展示しています。
見どころは、自然豊かな砂浜だけにすむといわれる「スナガニ」の生態解説。昨年夏に撮影し、今回初めて公開する貴重なスナガニの求愛ダンスの映像にも注目です。
初日に訪れた燕市立小池中学校1年生の捧伊吹(ささげ いぶき)さんは、「大河津分水のことは小学生の頃から勉強しているけれど、スナガニのことは初めて学習したので面白かった」と話しました。
★会期は10月30日(日)まで!詳しくはこちらから
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