科学博物館で、長岡藩歴代藩主ゆかりの初公開史料10点を展示する企画展を開催しています。
5代将軍徳川綱吉画「巌座観音」。延宝9年(1694年)に、3代藩主牧野忠辰(ただとき)が徳川綱吉から受け取ったもので、牧野家が徳川家から厚く信頼されていたことを示しています。掛け軸を300年以上守り伝えた桐箱も一見の価値アリです。
11代藩主忠恭(ただゆき)が書いた書画は、本人の写真と共に展示されています。北越戊辰戦争後、明治政府への恭順の意思を示すために剃髪(ていはつ)にしたと言われており、幕末に藩主を務めた忠恭の様子をありのままに映しています。
そのほか、9代藩主忠精(ただきよ)や初代長岡市長の15代忠篤(ただあつ)の書、長岡藩の代表的な印「五間梯子(ごけんばしご)」の藩旗を展示しています。
企画展は7月3日(日)まで。入館は無料です。展示品の中には、長岡開府300年祭の様子を写した写真や記念品の扇子もあり、当時の盛り上がりを知ることができます。2年後の開府400年に向け、歴代藩主を通じて長岡の歴史を考えてみませんか。(K)
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