東日本大震災から4年を迎え、10年前の中越大震災で甚大な被害を受けた山古志地域で「3.11追悼・復興祈念セレモニー」を開催しました。
地震の発生した午後2時46分に、山古志支所前にある「希望の鐘」を山古志小学校の児童が鳴らすと、やまこし復興交流館おらたるに集まった地域住民が黙とうをささげました。
復興に携わってきた山古志住民会議代表の樺沢和幸さんが「中越大震災で全村避難した私たちが、念願の山での暮らしを再開できたのは、応援してくれる方々との出会いがあったおかげです。出会いがお互いの支えとなり、この道の先にある“絶景”へと歩み続けていくために、これからも交流を大切にしていきたいです」とメッセージ。
森市長は「中越大震災では全国からの支援をいただき、それをきっかけとした交流が今も続いています。長岡の経験と教訓を被災地にしっかりと伝え、長岡の姿が被災地のみなさんにとって明るい灯になるようこれからも復興を支援していきます。山古志のみなさんの力で、被災地との絆をさらに強めていっていただきたいと思います」と述べました。
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この日に合わせて、長岡の経験と教訓を被災地や次世代に伝えるため、中越大震災からの10年の復興の歩みと市民のみなさんの想いをまとめた記録集「忘れない、明日のために~復興へのメッセージ」(中央)を発行しました。福島・宮城・岩手県の計127の自治体に届けるほか、市内の小・中・高校などに配布します。
希望者には地域振興戦略部(電話0258・39・2260)で500円で頒布。長岡震災アーカイブセンターきおくみらいなどの災害メモリアル施設でも見ることができます。(T)
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