平成25年7月に生ごみバイオガス発電センターが本格稼働、平成16年から市民協働でごみの分別に取り組み、地域性に適した生ごみバイオガス化による資源化と有効活用により、様々なメリットが生まれています。
1日65トンの生ごみを処理することができ、全国の自治体では最大規模の生ごみバイオガス発電センターは、今後の廃棄物系バイオマス利活用の導入システムの一例として、国内だけでなく海外からも注目されている環境にやさしい再生可能エネルギーの拠点施設です。
※主な事業契約の内容はこちら
1. 施設の概要
施設名称 | 生ごみバイオガス発電センター |
---|---|
所在地 | 長岡市寿3丁目6番1号 「長岡市環境衛生センター」敷地内 |
構成 | 工場棟:地下1F、1F、2Fコンクリート構造 その他:水槽、発酵槽、ガスホルダー |
処理能力 | 65トン/日(発酵対象55トン/日) |
処理方式 | 湿式メタン発酵設備+バイオガス発電設備(560kW) |
【配置図】
2. 処理フロー
※生ごみに含まれる紙おむつ類やポリ袋等の発酵に向かない不適物は、施設の分別機で機械分別し、機械分別したあとの発酵不適物は、隣接する寿ごみ焼却施設に運んで焼却します。
1. 燃やすごみ量の削減
⇒平成24年度と比較すると令和5年度の燃やすごみ量が約3割減少
※グラフ中の( )内は、平成24年度を基準年として、生ごみの分別収集開始前と開始後の各年度を比較したものです。
※生ごみに含まれる紙おむつ類やポリ袋等の発酵に向かない不適物は、燃やすごみに加算しています。
2. ごみ焼却施設の統廃合、燃やした後の焼却灰を埋め立てる最終処分場の延命
⇒栃尾クリーンセンターのごみ焼却施設を平成25年10月末に停止し、焼却施設を3から2へ統廃合
燃やすごみの削減により、燃やした後の焼却灰が約1割減少
3. 二酸化炭素排出量の削減
⇒令和5年度は456トンの二酸化炭素を削減(一般家庭の約180世帯分)
4. 発生したバイオガスの発電利用
⇒令和5年度は209万キロワットアワーを発電(一般家庭の約530世帯分)
5. 「生ごみから生まれた電気」を電力会社へ送電
⇒「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」を活用し、余剰電力を電力会社へ送電
令和5年度は184万キロワットアワーを送電(一般家庭の約470世帯分)
6. 電気自動車(EV・PHV)用急速充電器の設置
⇒施設内に「生ごみから生まれた電気」を使い、電気自動車(EV・PHV)用急速充電器を設置
【令和6年度の利用状況】
期間 | 充電量 (kwh) |
利用数 (台) |
内訳 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
市内 | 県内 | 県外 | その他 | |||
R6.4~8月 | 29,262 | 1,705 | 1,300 | 299 | 106 | 0 |
※利用申込書の記載がないものは、その他としています。
※電気自動車(EV・PHV)用急速充電器のご利用についてはこちら
7. 発酵残渣の有効利用
⇒令和5年度は359トンを有効利用
8. 環境教育の場の創出
⇒最先端施設として、子どもたちの見学を受け入れ
【令和6年度の施設の見学者数】
期間 | 市内 | 県内 | 県外 | 合計 |
---|---|---|---|---|
R6.4~8月 (団体数) |
1,606 (35) |
47 (2) |
89 (16) |
1,737 (53) |
【令和6年度】
稼動月 | 生ごみ 処理量 (t) |
発酵不適物 (t) |
バイオガス量[生ごみ分] (N㎥) |
バイオガス量[下水分] (N㎥) |
発電電力 (kWh) |
送電電力 (kWh) |
---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 927 | 243 | 145,756 | 0 | 188,570 | 165,790 |
5月 | 913 | 237 | 143,609 | 58,697 | 272,500 | 237,807 |
6月 | 929 | 246 | 148,044 | 75,526 | 307,690 | 267,834 |
7月 | 1,090 | 280 | 150,676 | 72,604 | 293,850 | 254,811 |
8月 | 1,260 | 322 | 164,039 | 74,960 | 306,050 | 263,411 |
合計 | 5,118 | 1,328 | 752,124 | 281,787 | 1,368,660 | 1,189,653 |
(1t当たり) | (26%) | (198) |
※ 小数点以下の端数処理によって合計値が一致しない場合があります。
※ 令和6年5月から長岡中央浄化センターのバイオガス(下水消化ガス)の一部を混ぜて発電しています。
※生ごみ処理量は出雲崎町を合わせた処理量です。この中には、紙おむつ類やポリ袋等の発酵に向かない不適物が含まれています。棒グラフ中の令和6年度( )内は、処理計画量です。
※生ごみ1t当たりのバイオガス発生量150Nm3(メタン濃度50%)を基準にしています。
※平成26年7月から「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を活用し、余剰電力を電力会社へ送電しています。
生ごみバイオガス発電センターの見学を希望される方は、環境施設課(電話:0258-24-2838)までお問い合わせください。
視察・見学の日程については、ご希望に添えない場合がございます。
申込書のほか、依頼文の提出もお願いいたします。
申込内容に変更が生じた場合やキャンセルされる場合は、環境施設課まで、ご連絡をお願いいたします。
※視察・見学申込書のダウンロードはこちら (EXCEL 72KB)
※視察・見学の再開はこちら
生ごみバイオガス発電センターでは、一緒に収集してきた「生ごみ」と「紙おむつ類」を施設の分別機で、それぞれに機械分別しています。紙おむつ類と一緒に施設で処理できない物(衣類、新聞、チラシ、雑誌、びん・缶、石など)が入っていたため、機械が破損する事故が相次いでいます。施設に「生ごみと紙おむつ類」以外が混入しないよう、ごみの分別にご協力をお願いします。
生ごみの日には、「生ごみと紙おむつ類」以外は出さないでください!
入れてはいけないもの
このページの担当