最終更新日 2022年1月14日
年頭にあたり、私から次の3つのことを申し上げます。
1つ目は、新型コロナウイルスについてです。昨年12月に小学校を中心にクラスターが発生しましたが、その内容を見ると、重症化はしていません。
オミクロン株による第6波については、さまざまな意見がありますが、重篤化する可能性はこれまでよりも低くなってきたという指摘もあります。もちろん、ウイルスがなくなるわけではないので、この1年は感染防止にはしっかりと努めながら、しかし、必要以上に恐れることなく、さまざまなものを動かしていく、私たちが動いていく1年にしたいと思っています。
2つ目は、動いていくときに何を意識したらいいかということです。行政を取り巻く状況として、「地方分散」ということがよく言われていますが、ウイルス禍が収束したとしても、インターネットの普及によってリモートワークがある種の定型的な業務のあり方としてずっと残っていく、半分ぐらいはリモートで行う社会になると思います。
この地方分散の流れが、長岡にどのような影響を及ぼすかということを常に意識していきたいと思います。地方分散といっても、おそらくすべての地方に流れがくるわけではなく、やはりいいところ、生活の質の高いところ、産業が活性化しやすいところに選別的に流れがくると考えています。そういう意味では都市間競争であり、長岡が生き残っていく、長岡がチャンスを掴んでいくという意識を持って取り組んでいくことが大切になってきます。
生活の質の向上に関しては、従来から力を入れてきた福祉・健康・医療・子育て支援・教育といった、本当に市民生活に一番関わりのあるところが最も重要です。防災も、私たちが取り組むべき大きな課題です。長岡が「本当にいいところ」、「生活の質が非常に高く、住む場所としていいところ」という評価を受けることが基本になりますので、日々取り組んでいる業務に、これからも大いに力を入れてまいりましょう。
3つ目は、地方分散とともに、さまざまな価値感の変化が起こっています。改めて命を守り、健康な生活への価値が見直されています。そして、「地域共生社会」がこれからは一番大切で、守るべきものだという考え方にも注目が集まっています。このような価値観や考え方にもぜひ着目し、意識して仕事をしていただきたいと思います。
さらに、女性がどの分野でも、どんな場面でも活躍できる、ダイバーシティ、多様性の社会の実現も大きな課題であると考えています。また、イノベーションについても、特にデジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)が当面している一番大きな課題ではないでしょうか。それぞれのルーティンワーク、日常の業務をデジタル化するときに、どのように業務そのものを見直していくかが重要になってくると思いますので、前向きに取り組んでいきましょう。
今年は、ウイルス禍を乗り越え、新しいものを作っていく1年にしていきたいと思います。お互いが健康に気をつけ、家族を大切にしながら、ここにお集りの幹部職員の皆さんからリーダーシップを発揮してもらい、職員が一丸となって職務に精励してまいりましょう。そして、ポストコロナの新しい時代を築く第一歩とするため、みんなで力を合わせて頑張りましょう。
このページの担当