最終更新日 2020年8月1日
長岡市平和祈念式典にご出席いただき、心より感謝申し上げます。
戦後75回目の8月1日を迎えました。長岡空襲により亡くなられた1,488人の方々、並びに日中戦争及び太平洋戦争の戦地で亡くなられた8,996人の方々の御霊に、謹んで哀悼の意を捧げます。
8月1日を長岡市恒久平和の日とする条例を制定した平成27年にこの式典を開催し、今年で6回目となります。
今年は、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、長岡まつり大花火大会が戦後初めて中止となりました。このような状況だからこそ、慰霊と復興、そして平和を願う長岡まつりの原点に立ち返り、市民の皆様の平和へのあつい思いを確かにする取り組みが大切なのだと思います。
本日の式典は、参加人数を限らせていただきましたが、ご遺族をはじめ、長岡空襲体験者の皆様、小・中学生、地域の代表の皆様など、広くご出席をいただいております。そして、長岡市議会、非核平和都市宣言市民の会構成団体など、多くの皆様のご協力により、長岡市が一体となった平和祈念式典を開催できることに、心より感謝申し上げます。
今ある私たちの平和な生活は、戦争で亡くなられた多くの尊い命と、復興に尽力した先人達の努力のうえに成り立っているものです。いわば、ありふれた日常の幸せがいかに大切なものであるのか、尊いものであるのか、新型コロナウイルス感染症との戦いの中で、私たちは感じております。
戦後75年が経過し、空襲体験者は高齢化し、空襲の体験談を直接聞く機会は年々少なくなっています。体験を風化させることなく、次の世代へと語り継いでいくこと、そして、悲惨な歴史を繰り返さぬよう、この平和を未来にわたって守り続けていくことは、県内唯一の大規模戦災都市である長岡市の大きな責務であると考えています。
昨年12月、姉妹都市であるホノルル市で開催された追悼記念式典に招待されました。式典には長岡市の学生も出席し、ホノルル市の学生との交流も行い、平和への理解を深めました。本来であれば、今日の平和記念式典に、姉妹都市のアメリカ・フォートワース市の高校生も参加する予定でした。国を越えた往来が難しい今だからこそ、私たちは心を一つにして、平和の尊さを世界に向けて発信していきたいと思っています。
今後も、世界の恒久平和の実現に向かって粘り強く取り組んでいくことを、戦争で亡くなられた御霊と復興に尽力された先人の皆様にお誓い申し上げ、私のあいさつとさせていただきます。
令和2年8月1日
長 岡 市 長
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