皆さん、新年明けましておめでとうございます。
令和という新しい時代に入り、最初の新年を迎えました。例年と違い、今年は幹部職員だけに集まってもらいました。一般の職員の皆さんには、市民サービスに集中して取り組んでもらいたいと思います。
いろいろなものが変化している、それも急激に変わっています。雪のない年末年始も今までとは違うということを感じますし、先般の台風19号など、防災の節目となるような出来事もありました。我々も変わらざるを得ないという状況にあります。
今年は行財政改革の初年度です。年末年始、いろいろな場面で市民の方から「長岡市の財源は大丈夫ですか。」と聞かれました。私は「“危機”というようなのっぴきならない状況ではないが、地方財政そのものがここ10年20年で疲弊していることは確かで、長岡も免れていない。新しいやり方でしっかりと取り組まなければならない。」と申し上げています。
長岡市の行財政改革は、予算の削減ではなく、今までのやり方を新しい発想で変えていくというものです。その一つのスローガンとして、「長岡版イノベーション」ということを申し上げています。「イノベーション」というと、新しい技術、新しい機器によって世の中を変えていこう、仕事を変えていこうという向きもありますが、私が申し上げている「イノベーション」はそうではなく、新しい発想で今までのやり方を変えていくということです。まず、頭の中で考えることが「イノベーション」の出発点です。たとえ財源が縮小したとしても、私たちの経験と知恵を存分に活用して、新しい発想で新しい行政サービスを創っていきたいと考えています。
職員の皆さんには、自分の頭で考え、知恵を出していただきたい。考える力のある若い職員は、ぜひ引き上げてください、見いだしてください。そういう職員が多くなればなるほど、行財政改革を通して新しい行政サービスを創っていく、という大きな動きになると思います。
アメリカに「Uber(ウーバー)」という企業があります。今までは、公共交通としてタクシーが世の中に大きく寄与していました。ウーバーは、各家庭にある車をシェアすることで、タクシーの代替として世の中に普及するのではないか、という発想をしました。ウーバーは、まったく新しいアプリケーションを作ったわけではなく、新しい発想によって巨大な企業になりました。
新しい発想が世の中を変えています。我々も、新しい発想で今の仕事を変えていくことができます。新しい仕事のやり方、新しい行政サービスをみんなで考えていきたいと思います。
そのためには、学ぶこと、情報を収集することが必要です。長岡市役所は、知恵を出すシンクタンクです。市民の皆様は、市役所にシンクタンク機能を求めています。
エクセルひとつとっても、駆使すればさまざまなことができます。今あるものを利用しながら、新たな知恵を出して、新しい行政サービスを創っていきましょう。皆さんの奮闘を期待しています。
元気がないと良い仕事はできません。ご自身とご家族の健康に気を付けながら、今年一年、一緒に頑張っていきましょう。