皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も、このように多くの皆様からご来場いただき、心から感謝申し上げます。
昨年は長岡開府400年、戊辰150年の節目の年でありました。記念事業にご協力、ご参加いただき誠にありがとうございました。改めて、長岡の歴史と文化を再認識した1年となりました。
今年は、「新しい米百俵」スタートの年であります。次の100年に向けた「新しい米百俵」の元年として、皆様とともに大きな一歩を踏み出す年にしたいと思います。
「新しい米百俵」第1の柱は、人材育成・人づくりであります。
長岡の子どもたちが健康で元気に成長し、力強く自分の将来に向かって進んでいけるよう、人材育成に力を入れてまいります。
年末から年始にかけて、長岡の高校生の全国大会での活躍は本当に素晴らしく、元気が出てまいります。子育て環境と教育環境、そして「スポーツによるまちづくり」に力を入れ、長岡らしい特長と先進性のある人づくりを実現してまいります。
「新しい米百俵」第2の柱は、未来への投資であります。
長岡市は昨年の暮れに、東京一極集中を是正し、地方創生のけん引役となる「中枢中核都市」に選ばれました。国や県と連携しながら、新潟県の中心都市として、住みやすさと都市機能の高度化を進めていきたいと考えています。
長岡市は、農業・工業・商業・土木建設業・サービス業をはじめとする産業界の皆様のご努力によって、県内有数の産業集積を維持しております。
そして、医療関係の皆様、福祉・介護関係の皆様、教育関係の皆様のご尽力により、長岡の住みやすさと拠点性の高さは際立っている、との評価もいただいております。
こうした条件を生かしながら、より多くの若い人たちが長岡を選び、就職して結婚し、子どもを生み育てるまち、住み続けるまち、魅力あるまちにするために、「働き方改革」を進め、インターンシップや職場体験によって長岡の誇れる技術、長岡で働くことの素晴らしさを若者に伝えるなど、人材確保を積極的に支援してまいります。
また、長岡北スマート流通産業団地は、すでに分譲面積を上回る引き合いがあります。市内産業との相乗効果を生み出す企業や人材を呼び込み、経済の活性化を図ってまいります。
いよいよ、東京オリンピック・パラリンピックまで1年半となりました。長岡が世界に誇る縄文文化、火焔型土器が聖火台デザインに採用されるよう、引き続き働きかけていきます。
同時にこの好機を捉え、観光の発信拠点として「ながおか花火館(仮称)」と摂田屋の「機那サフラン酒本舗」を民間による経営を前提として整備するほか、「大積スマートインターチェンジ」の早期事業化に取り組んでまいります。
現在、インターネットを活用した医療・介護情報の連携システム「フェニックスネット」は、市内179の医療機関や介護事業所などからご協力いただき、登録者数は4千人を超えました。在宅介護や救急医療を支える取り組みとして、全国から注目されています。
今年3月には、県内初となる自動運転の実証実験が山古志地域で行われます。こうした市民生活を改善し、市民の利便性と福祉を向上させ、産業発展のきっかけとなるイノベーションの動きを加速させてまいります。
そのためにも、昨年6月、国漢学校跡地に開設した、3大学1高専と企業が交流し、人材育成と産業振興を図る拠点「NaDeC BASE」の取り組みをさらに磨き上げ、2025年度のオープンを目指している再開発ビル「米百俵プレイス(仮称)」を長岡版イノベーションの拠点として、さらには新潟県全体のイノベーションの拠点として、着実に整備を進めてまいります。
われわれを取り巻く政治・経済・社会情勢は、予想もつかないスピードで変化しております。こうした大きな変化と困難な時代にあるからこそ、市内企業の皆様と力を合わせながら、将来のための投資にしっかりと取り組んでまいります。まさにそれが、長岡の「米百俵の精神」であると考えています。
皆様のご理解とご支援、そして、積極的なご参加を心からお願い申し上げます。
今年の干支はイノシシであります。猪突猛進、まっしぐらに皆様の大きな夢が実現されますことを心からお祈り申し上げます。そして、皆様にとりまして、今年が幸多き年となりますことを心から願い、年頭のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。