最終更新日 2017年4月7日
政策にスピードが求められる時代に
開府400年に際して、「米百俵の精神」で何をやるか
来年は長岡開府400年の年です。記念事業をいろいろ考えています。300年の時には市民の募金で悠久山公園を作り今も活きていますが、400年には何をやるかというと、イベントで終わりというわけにはいきません。となると長岡の伝統である米百俵の例に倣えば、今、長岡は「米百俵の精神」で何をやったらいいかということになります。私は長岡市民・行政を含めて、これからの100年とは言わないまでも10年、20年、30年先のことを考えた時に、何をやったらいいかということを考えるタイミングに来ていると思っています。
長岡の地方創生、昨年からスタートしました。昨年は助走期間であり、29年度が本格的なスタートの年だと私自身思っています。ながおか・若者・しごと機構の活動もこれからが本番だろうと思います。長岡の産業界にさらに元気を出してもらう長岡版のイノベーションは、29年度からしっかり取り組みたいと思っています。当面は3大学1高専にある知の集積・ノウハウをどれだけ長岡の産業界に活かしてもらえるか、そしてそれによって長岡の産業界がどれだけ元気になって、若者の働く場を作っていけるかということが大きなテーマになります。しかしイノベーションを考えると、新しい技術は既にどんどん出てきており、イノベーションの担当は商工部に置いたものの、本当にそれでいいのかと思うかもしれません。イノベーションの最たるものは農業だという考え方もあるようです。日本の農業がイノベーションされて、本当に省エネ・低コスト化されると、農業ほどいい商売はないという時代が5年後、10年後に来るかもしれません。そうなった時に減反といった話がひっくり返って、むしろ増産することによってコスト削減して、生産高がどんどん上がっていくという、大きな変化が目前に来ているかもしれないのです。ぜひそういった大きな変化に長岡が乗り遅れることなく、そこにしっかりと投資する「新しい米百俵」をぜひ皆さんと始めたいと思っています。
組織の議論を活発化させよう
そこで一つお願いです。ぜひ皆さんには組織内・部内・課内・係内での議論を活発化させてください。活発で自由な議論がないところではどんな政策決定をしてもあまり力を持ちません。職員のやる気も出ないと思います。若い職員も含めて意見を求めて、議論して、政策を作っていってもらいたいと思います。予算の執行にあたってもいろいろやり方はあると思いますので、職員の皆さんの議論を興していただきたいと思います。もちろん現場では市民の皆さんの意見をよく聞いて、できるだけ取り入れて、30年度の予算にしっかり活かしていただきたいと思います。
話があればいつでも市長室のドアは開いていますから、皆さんいつでも入ってきてください。課長が入るときは係長や課員も連れて、私のところで問題点を議論していただきたいと思います。大歓迎します。そのためには皆さんの組織の中の議論を活発化させて、自由な意見が出るような雰囲気づくりを心掛けてください。
職員の体の健康、心の健康は本当に大切です。上司はぜひ心を配ってください。職員一人一人は自分の家族の健康が大切です。そのことは疎かにしないで、その上で大いに仕事をしていただきたいと思います。29年度、また皆さんと頑張りたいと思います。頑張りましょう。
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