新年、明けましておめでとうございます。
今年もこうして、大勢の方々からお集まりいただいたことに、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
市長として初めて迎えた新年にあたりまして、これから1年間、皆様と共に、長岡を、さらに元気のあるまちにするために、全力を尽くして頑張りたいと考えております。
まずは、長岡市が進めてきたホノルル市との平和交流事業が、日米開戦75年の節目に、世界平和へ向け、大きく実を結んだことをご報告させていただきます。
山本五十六の出身地である長岡市と、真珠湾があるホノルル市が、長年にわたって続けてきた草の根の平和交流が、このたびの日米首脳の歴史的な慰霊と所感の発表、真珠湾訪問に繋がりました。
私も日本政府から急きょご案内いただいて、記念すべき瞬間に立ち会うことができました。これは、長岡市が今まで続けてきた平和交流の成果だと思っております。市民の皆様とともに喜び、長岡の歴史にしっかりと刻みたいと思っております。
今後も、ホノルル市との青少年を中心とした平和交流を継続してまいります。
さて、年末に報道発表がありましたが、世界屈指の強豪「オーストラリア競泳チーム」の、2020東京オリンピック・パラリンピックの合宿地に、長岡市が決まりました。
オリンピックでこれからいろいろな盛り上がりを見せると思いますが、長岡市が先陣を切ってオーストラリアの合宿地に選ばれ、来年のパンパシフィック水泳選手権など大きな大会でも長岡で合宿をしたいと言ってきております。
世界のトップスイマーが長岡で合宿をし、長岡の子どもたちや市民の皆様と交流を深め、オリンピック会場に乗り込みます。長岡市が海外からこのように高い評価をいただいたことを市民の皆様とともに喜びたいと思います。
バスケットボールでは、アルビBBがアオーレ長岡をホームに活躍し、大変な盛り上がりをみせております。
この勢いを長岡市民の応援でさらに加速し、また、東京オリンピックの各種競技で長岡市出身の選手が活躍することを夢に抱きながら、スポーツによる健康で元気のあるまちづくり、スポーツ都市長岡を推進してまいります。
そして今年は、全力で、長岡モデルの地方創生に邁進してまいります。
産官学金が力を合わせ、起業支援と地場産業の成長をしっかりと支えます。
3大学1高専の技術シーズに、地場の技術力や金融機関の資金力を加えた、「技術革新の長岡モデル」の創出に、産業界の皆様と一緒になって知恵を絞り、その実現に向けて積極果敢に挑戦してまいります。
いよいよこの3月、長岡北スマートICが開通いたします。
関東方面や寺泊へのアクセスが格段に向上することはもちろんですが、交流人口の増加が期待されます。その南側に38haの産業流通団地を造成し、さらなる産業振興と、何より急務である雇用の創出を実現いたします。
そして、関係機関と連携し、若者が主役となるまちづくりを進めてまいります。
市内の大学や高専、専門学校で学ぶ7,000人の学生の力、市内企業14,000社の力を最大限に活かし、若者の地元定着やU・Iターンにつなげます。
昨年11月の補正予算では、公共事業費だけで55億円という長岡市で過去最大規模となりました。その多くが、教育施設の充実に重点を置き、先行的に整備しているところです。
「ひとづくりはまちづくり」という米百俵の精神を受け継ぎ、長岡の将来を担う子どもたち、長岡の宝である全ての子どもたちが輝けるよう、現場の教職員の皆様と力を合わせ、教育環境をしっかりとバックアップしていきます。
今年は長岡花火大会が復活して70年です。長岡花火と、醸造のまち摂田屋を、通年でPRできる拠点施設を整備したいと考えております。そして、各地で展開する「地域の宝」の磨き上げなど、歴史・文化資源を活かした広域観光を積極的に進めます。
米百俵発祥の地である大手通表町東地区の再開発事業につきましては、100年先の長岡のため、人づくりと産業振興を支える拠点として着実に進めてまいります。
地方創生の理念を掲げる長岡市は、これまでの歴史の中で、幾度の戦禍や災害に襲われても、不死鳥のごとく蘇ってきました。
復興を果たしてきた先人の皆様の魂、平和を強く願い、長岡を愛する多くの市民の皆様のご努力があったからこそ、現在の長岡の発展があります。
今こそ市民の英知を結集するときであります。長岡に受け継がれてきた市民協働の伝統をもとに、本日ここにお集まりの皆様をはじめ、市民の皆様の思いと知恵を結集して、若者や子どもたちが、現在と将来の長岡に明るい夢を持つことができるまちづくりに、全力で取り組んでまいります。
結びに、本年が皆様にとって幸多い年となるようお祈り申し上げ、また皆様のご健康を心から祈念申し上げ、私の年頭のごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。