市立劇場で「フラメンコ曽根崎心中」を開催しました。本場スペインでも大絶賛された作品で、長岡公演は平成21年以来、2回目。今回、地方公演では大阪と長岡の2カ所のみ、生演奏で上演します。
主演は日本で最も活躍しているフラメンコ舞踊家・振付家の鍵田真由美さん、佐藤浩希さん。越後長岡応援団の阿木燿子さんがプロデュース・作詞、宇崎竜童さんが音楽監督・作曲を務めています。
徳兵衛と遊女・お初の極限の愛を描いた近松門左衛門の戯曲「曽根崎心中」を原作に、日本的な情緒や情念をフラメンコで表現。新しい舞踊の動きと、琵琶や篠笛、エレキギターといった和洋の楽器のコラボレーションで独自の世界観を創り上げています。
ダンサーの息遣いまで伝わる熱演と、情感が込められた歌と演奏に、約1,100人の観客は圧倒されていました。
カーテンコール後、サプライズで宇崎竜童さんが弾き語りを披露。思いがけない贈り物に会場からは歓声が上がりました。
鳴り止まない拍手の中、2度目のカーテンコール。阿木燿子さんも登場し、出演者たちへさらに大きな拍手が送られました。
初めてフラメンコを見たという人からは「迫力ある踊りが素晴らしかった。生演奏の音楽も響いてきました」という声が聞かれました。主役の徳兵衛の歌を歌った三浦祐太朗さんは事前インタビューで、阿木さん、宇崎さんが母親の山口百恵さんへ多くの詞と曲を提供していることについて「縁を感じます。阿木さん、宇崎さんがつくられている舞台に自分の声で命を吹き込めることを誇りに思います」と話していました。出演者も観客も一体となって盛り上がった舞台でした。(H)
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