「世界中の爆弾をすべて花火にかえよう!」を合言葉に、日米開戦となったこの日、信濃川河川敷で白菊など3発の花火を市民有志の発案で打ち上げました。
白菊2発は、真珠湾で亡くなった人たちへの慰霊、今なお止まぬ戦争の犠牲者への鎮魂。3発目は世界の平和を願って金色の花火が夜空に輝きました。集まった約100人は手を合わせて花火を見届けました。
公園内に設置されたキャンドルの献火台では祈りをささげる姿も。献火台への歩道には三島地域の竹灯籠がともされました。
花火を見届けた市民有志で長岡戦災資料館運営ボランティアの金子登美さんは「みなさんのおかげで美しい手向けの花が大空に開きました。ありがとうございました」とあいさつしました。
長岡空襲でお父さんとお姉さんを亡くされた金子さん。市政だよりの取材でも何度かお話を伺っています。最近では真珠湾での長岡花火の打ち上げが検討が始まったときにも(9月号3ページ)。―
「憎いのは戦争。共に痛みを知っている両市だからこそ、世界平和のためにできることがあります。
12月8日に長岡で白菊の花火を上げるのは、ホノルルにも悲しい思いをした人がいるから。天国にいる人たちにお花を捧げたいという想いからなんです。真珠湾での長岡花火の打ち上げは、直接お花を捧げることができる。花火ほどいいものはないと思います。長岡花火に込められた想いを世界中の人たちに知ってもらって、誤解無く見ていただきたいですね」。
― 今日の花火は同じ想いを抱く市民の力が集まって打ち上げられました。
会場の水道公園は、長岡空襲犠牲者への慰霊と平和への願いが込められた長岡花火をテーマに描いた大林宣彦監督の映画「この空の花 -長岡花火物語」の撮影の舞台になった場所です。(M)
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