最終更新日 2021年3月5日
撮影時期:昭和25年(1950)7・8月頃(7月20日~8月31日の会期中に撮影)
所蔵:長岡市立中央図書館文書資料室 カラー化:渡邉英徳
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産業博覧会 46万人どっと
1950年7月、戦災復興の促進と地域の産業振興を目指し、県産業博覧会(長岡博)が現在の神田小(西神田町2)の辺りを会場に開かれた。43日間の会期中に延べ46万人が来場した一大イベントは、長岡経済が再生する転機となった。
中央に写るのは、紅白の色をした船をあしらった展示館「産業丸」。万国旗がたなびき、多くの人でにぎわっている。モダンな自動車やバスも見られる。会場には、物産館や演芸館、テレビジョン館などの娯楽施設が並び、長岡の復興を全国に発信した。
当時、会場近くの高校に通っていた金子登美さん(86)は「芸者が毎日詰め掛け、会場で踊っていたことを覚えている。それまで何も楽しみがなかったから、私も街じゅうも、うきうきしていた」と胸躍る記憶を呼び起こした。
(新潟日報 令和2年12月6日朝刊13面より)
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