最終更新日 2021年7月1日
木喰仏は、江戸時代後期に活躍した木喰上人(もくじきしょうにん)によって彫られた木製の仏像です。
木喰上人(1718-1810)は甲斐国(現在の山梨県)に生まれ、22歳で出家しました。45歳の時に木喰戒(五穀を断ち、火を通したものを取らず、山菜や木の実を食べて生活するという修行)を受け、56歳で日本廻国修行の旅に出てからは、93歳で生涯を閉じるまで各地に多くの仏像を残しました。
全国に残っている約620体の木喰仏のうち、半数近くの約260体が新潟県に残されており、そのほとんどが長岡、柏崎、小千谷と佐渡で確認されています。
巨木を相手に仏を刻んだ木喰上人は「木喰さん」とよばれて親しまれ、仏像は人々の心の心の拠り所となり、時に子どもの遊び道具にもなったといわれています。
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