最終更新日 2023年6月1日
スギヒラタケは、かつて食用とされていましたが、平成16年度に新潟県をはじめとする日本海側を中心に、スギヒラタケを食べたことが原因と考えられる急性脳症事例が多発しました。
原因は解明されていませんが、スギヒラタケと急性脳症の因果関係が否定できないことから、スギヒラタケは食べないでください。また、スギヒラタケの販売につきましても、自粛をお願いします。
スギヒラタケの特徴
スギヒラタケは、キシメジ科スギヒラタケ属のきのこです。8月から10月頃にかけて、杉や松等の針葉樹の切り株や倒木に発生し、傘が2~6センチメートル程度の大きさの扇形の白いきのこがいくつも重なり合って群れて生えるのが特徴です。
スギヒラタケと急性脳炎
平成16年度に、新潟県をはじめとする日本海側を中心として原因不明の急性脳症事例が多発しました。当初は、腎機能が低下している方がスギヒラタケを食べると、急性脳症が起きるのではないかと考えられました。しかし、その後、腎臓の機能に異常が認められない場合でも、スギヒラタケを食べた後に病気を発症して死亡した事例が確認されたことを受け、厚生労働省は、腎臓の機能が低下していない方も含めた一般の方に対し、スギヒラタケの摂取を控えるよう注意喚起しています。
新潟県では、平成21年10月にも因果関係は不明ですが、スギヒラタケの摂取歴のあった方の急性脳症発症の事例がありました。
未だ原因の解明には至っていないものの、農林水産省の委託研究において、スギヒラタケの成分が急性脳症発症の原因となる可能性を示唆する研究結果も報告されています。
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