最終更新日 2021年11月2日
セルフメディケーションとは、世界保健機関(WHO)において「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当てすること」と定義された言葉です。
具体的には、毎年健康診断を受診し、日頃からバランスの取れた食事をとり、適度な運動を行うことなどにより自身の健康管理を行うことや、軽度のケガや、ちょっとした体調不良については市販薬(OTC医薬品)を使ったり、十分な休養を取ったりするなど、自分で健康維持に努めることを指します。
ただし、不十分な知識に基づいたセルフメディケーションは、体調の悪化につながる恐れがあります。不明な点は薬剤師や登録販売者など、専門知識を持つ人に自分の体質や状態を相談したうえで、症状にあった市販薬を適切に使用するためのアドバイスを受けることも大切です。
セルフメディケーション税制とは、医療費控除の特例として平成29(2017)年1月から始まった制度です。
健康の維持増進及び疾病の予防への取組として、一定の取組(※1)を行う個人が平成29(2017)年1月1日から令和8(2026)年12月31日までの間に、本人又は生計を一にする家族がスイッチOTC医薬品を年間1万2千円以上購入した場合、各年分の確定申告において1万2千円を超える部分の金額(※2)を総所得金額等から控除する制度です。
ただし、通常の医療費控除と併用することはできません。どちらか一方となりますのでご注意ください。
※1 特定健康診査、予防接種、定期健康診断、健康診査、がん検診など。
※2 超過した金額が8万8千円を超える場合は8万8千円まで。
「OTC医薬品」のOTCとは、「Over The Counter」の略称で、医師により処方される薬剤と異なり医師の処方なしで購入できる市販薬のことです。
また、「スイッチOTC医薬品」とは、医療用から転用された医薬品のことで、医師の処方箋なしで購入できるようになった市販薬を指します。
セルフメディケーション税制の詳しい申請方法や、対象となるスイッチOTC医薬品の一覧など、詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
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