写真提供:ヨネックス |
▲西部丘陵東地区(高頭町)に平成28年6月に操業した長岡第2工場 |
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女子テニスの大坂なおみ選手が先日の全米オープンで優勝し、4大大会シングルスで日本人初の快挙を成し遂げました。
その大坂選手が使っていたラケット、実は市内に生産拠点を置くヨネックス(株)の製品「EZONE98」を基にしています(グリップにレザーテープを巻くなど、市販品とは若干異なる)。
同製品は、塚野山(越路)の新潟生産本部でフレーム部を成形・加工・塗装し、高頭町の長岡第2工場でグリップ部の成形と、バランスの調整、仕上げを行っています。
大坂選手は「強いボールが打てて、スピンも、コートの奥に打ち込むフラット(回転の少ないボール)も自由に打ち分けられる」と高く評価。ヨネックスは「長岡をはじめとする日本製のラケットでサポートできて光栄です」とコメントしました。
きっかけは母親の手紙
ヨネックスが大坂選手のサポートを始めたのは平成20年から。大坂選手(当時10歳)の母親が社長である米山勉さん(現会長)に「サポートをお願いしたい」との手紙を送ったことがきっかけです。米山社長はアメリカ支社に「しっかり支えましょう」と指示し、今日に至ります。
長岡に根差す世界的企業
昭和21年に越路地域で創業したヨネックス。スポーツ用品の製造・販売を中心に、アメリカやヨーロッパなどにも拠点を持ちます。平成28年には市の産業団地「西部丘陵東地区」に進出第1号となる長岡第2工場を整備しました。長岡技術科学大学とはラケットの共同開発などを行い、平成28年に包括連携協定を結んでいます。
日本中に勇気と感動を与えた今回の偉業。大坂選手のたゆまぬ努力はもちろんですが、その陰には長岡の企業の精神と技術力がありました。
【問】工業振興課TEL39・2222 |