令和7年度予算
きめ細かい支援とイノベーションによる産業振興で

人や企業に選ばれるまちへ

当初予算が決まりました。予算の骨格をお知らせします。
【問】財政課☎39・2209

 令和7年度は、人の流れや企業の拠点分散の受け皿となることで「選ばれるまち長岡」の実現に向け進んでいきます。

 東京一極集中が加速する中、国は新たな地方創生として、多極分散型の多様な経済社会の構築を掲げています。 中越圏域の母都市として、医療・福祉・教育・子育て支援のさらなる充実、イノベーションによる産業振興などにより、長岡の都市としての拠点性を高めます。

 また、今年は市町村合併から20年の節目です。引き続き、支所・中山間地域における医療や生活交通の確保、 コミュニティ活動や除雪への支援などを実施。安心して住み続けられる生活環境を守り、地域の個性が輝くまちづくりに取り組みます。

 長岡のまちづくりの原点である「市民協働」と「米百俵の精神」に立ち返り、オール長岡で明るい未来の礎を創っていきます。

予算書は市ホームページで。アオーレ長岡情報ラウンジ、各支所の情報閲覧コーナーなどでも閲覧できます。
日本酒をテーマに、オリジナルの生成AIの開発に挑戦した「日本酒×AI:長岡ハッカソン」
小学生の創造力を育むワークショップ「ミライエ クリエイティブキッズ」
長岡の酒と食の魅力や蔵人とのふれあいを楽しめる「越後長岡酒の陣」
子育ての駅よいた「にじの子広場」


新年度の重点施策

安全・安心で誰にも優しく寄り添う市民協働のまちづくり
子どもや若者の育ちと学び、夢への支援
イノベーションとDX※支援による産業のさらなる成長
長岡の歴史・魅力の発信と地域を元気にする活動の推進
効率的で持続可能な行政運営

※DX(デジタルトランスフォーメーション)…デジタル技術を用いて生活やサービスをより良く変化させること


安全・安心で誰にも優しく寄り添う市民協働のまちづくり

医療・福祉の充実
中越圏域における救急医療体制の維持――3億9,000万円
 高度医療を担う市内基幹3病院の運営費を支援し、安定した地域医療を維持します。

介護テクノロジー導入などを支援(写真―― 1,850万円
 介護事業所のDXや業務改善の取り組みを支え、質の高いサービスの提供につなげます。

困難を抱える女性に対する支援の充実――806万円

ひきこもり相談・支援体制の充実――1,052万円

センサーやカメラにより利用者の状態を遠隔で確認できる見守りロボット

生活環境の維持・確保
物価高騰の影響を受ける町内会の活動を支援――5,416万円

地域医療体制を確保――3億7,955万円
 公立診療所の運営やオンライン診療のモデル事業実施など、中山間地域などの医療体制の確保に取り組みます。

鳥獣被害対策を拡充➡P27――1億144万円
 不要果樹の伐採や緩衝帯の整備など、鳥獣を寄せ付けない取り組みを支援します。また、クマ・イノシシの捕獲報奨金を新設・拡充して捕獲体制を強化するほか、 ICTを活用したサル対策などに地域と一体で取り組みます。

公共交通の利便性を向上――500万円
 市内路線バスのキャッシュレス決済導入を支援します。

地域の除雪作業を応援――1,150万円
 豪雪地帯の除雪や町内会などの除雪作業にかかる燃料費の支援などを行います。

有償の除雪ボランティア「YUBO」。人手が足りない町内会などを支えるため、
雪かき人材の確保とボランティア制度の活用を促進します

防災体制の強化
浸水対策を強化――7,600万円
 学校町に市内最大規模の雨水貯留施設を整備するほか、千秋が原ポンプ場の排水機能を強化します。

災害時の情報収集・伝達手段を強化――1,716万円

避難行動要支援者を支援――2,386万円



子どもや若者の育ちと学び、夢への支援

多様な学びの場の提供と教育環境の充実
中学校の休日部活動の地域移行に向けて環境を整備――6,021万円
 経済・地理的な事情に左右されることなく、希望する活動ができる環境の整備に取り組みます。

ミライエ長岡で多様な学びの場を提供(写真――1億7,387万円
 互尊文庫の運営やさまざまな講座の実施などで、子どもや若者の多様な学びを支えます。

不登校児童・生徒などの支援体制の充実 ➡P7 ――2,045万円
生成AIを活用したウェブサイト作成のワークショップ。中・高校生向けに、
AIやものづくり、プログラミングをテーマにした講座などを行います

発達支援の「長岡モデル」と子育てしやすいまちへ向けた体制整備
子どもの発達相談とサポート体制の充実・強化➡P7 ――1億2,069万円

特別支援教育の充実――4億8,554万円
 発達支援アドバイザーを配置するとともに、児童・生徒の指導計画の作成を支援する教育ソフトを導入し、一人ひとりの特性に寄り添った特別支援教育を行います。

配慮が必要な子どもへの支援体制の充実――1億9,310万円
 配慮が必要な子を受け入れる私立保育園などへの人件費の支援を拡充するとともに、園職員を対象にした対応力向上のための研修などを行います。

児童クラブ・児童会館のサービス向上(写真――8億611万円
千手児童クラブ。市内の全児童クラブ・児童会館の運営を民間事業者に委託し、
入退管理・連絡などができるアプリやキャッシュレス決済の導入など、
利便性とサービスの向上を図ります

イノベーションとDX支援による産業のさらなる成長

地域のDX推進と循環型社会に対応した新産業の創出
AI活用による産業界のイノベーション推進と地域の活性化――1,062万円
 ながおかDXセンターを拠点に、AIの社会実装に向けた研究などに取り組みます。 また、産産・産学マッチングソリューションを開発し、地域企業のイノベーション創発を支援します。

市内の企業や団体のデジタル化・DXをサポートする「ながおかDXセンター」

ミライエ長岡における産業支援機関との連携体制を構築――437万円
 産学官金が連携したワンストップ型の相談体制を構築し、企業のイノベーション創発を支援します。

長岡版スマート施設園芸を推進――1,235万円
ICTなどを使い、環境負荷を抑えて高品質な作物を栽培する次世代型ハウス。
企業との連携や外部人材の活用により、長岡版スマート施設園芸を
リードする担い手を育成します

長岡市カーボンニュートラルチャレンジ戦略2050を推進――3億2,009万円
 太陽光発電の市場に参入する事業者の育成と、市民や事業所向けの太陽光発電導入の補助を拡大し、再生可能エネルギーの普及を促進します。

物価高騰などの環境変化に対応した地域経済の下支え
ながおかペイによる消費喚起と地域経済の活性化――4,800万円
 プレミアムポイントキャンペーンを行い、地域内での消費喚起と市内事業者の売り上げ拡大を図ります。

制度融資などにより中小企業の資金繰りを支援➡P10――15億3,936万円

長岡産食材のプロモーションを推進➡P12――380万円

産業界の多様な人材の確保と人手不足対策
多様な人材の活用や確保を推進――845万円
 単発求人サイト「ながおかマッチボックス」を運用するほか、テレワークの促進セミナーなどを行います。

外国人人材の受け入れ環境を整備➡P9――2,386万円
 外国人の雇用・就労に関する相談窓口を試行的に開設するなど、人材の受け入れと定着を促進します。

人材確保のための奨学金返還を支援――1,022万円
 従業員の奨学金返還費用を負担する中小企業に対し、補助金を交付します。

地元就職、U・Iターン就職を促進――2,084万円

女性活躍の推進――1,313万円
自分らしく活動する女性のネットワークづくりの交流会。
女性の多様な働き方や女性起業家の成長を応援します

長岡の歴史・魅力の発信と地域を元気にする活動の推進

歴史文化・伝統の継承と観光資源の魅力向上
長岡空襲・戦後80年事業を実施➡P13――2,266万円
 特別企画展や空襲殉難者追慕の集いを開催するほか、長岡戦災資料館の所蔵資料をデジタル化するなど、長岡空襲の史実伝承の取り組みを強化します。

地域一体となった持続可能な観光地域づくりを推進――3,075万円

八十里越道路開通に向け栃尾の魅力を発信(写真――1,460万円

長岡の認知度向上と地域経済の活性化――2億1,527万円
 寺泊観光案内所の機能強化に着手するほか、佐渡との連携を含む広域周遊ルートの造成、「ながおか米百俵フェス」の開催支援を行います。➡P13

合併20周年記念事業を実施――770万円
新潟と福島をつなぐ八十里越(国道289号)の開通に向けて行った、
会津坂下町と栃尾地域の魅力を発信するイベント。令和8年秋以降の開通を見据え、
栃尾地域でのイベント開催支援や道の駅R290とちおの魅力向上に取り組みます

文化やスポーツで楽しく元気になる環境の整備
文化芸術分野の全国大会出場者への報奨金制度を創設――105万円
 全国規模のコンクールなどに出場する高校生以上の市民の活躍を応援します。

リリックホールの改修――3億8,654万円

新たなスポーツを推進(写真――2,022万円

ニュータウン運動公園サッカー場の人工芝を張り替え――2億7,000万円

小学生向けに行ったボルダリング体験会。アーバン(都市型)スポーツのイベントを開催するほか、公共施設にeスポーツ体験ブースを設置します


効率的で持続可能な 行政運営

 AIなどの先端技術を取り入れながら、行政サービスの質の向上と行政事務のさらなる効率化に取り組みます。
 また、次期「長岡市総合計画」と「持続可能な行財政運営プラン」の策定に向けた検討を進めます。