幕末の日本を動かした順動丸

シャフト保存処理始まる

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長さ4.3mの順動丸のシャフト

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錦絵「海上安全万代寿」河鍋暁斎画(早稲田大学図書館所蔵)。14代将軍・徳川家茂を乗せて航行する順動丸を描いています

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職員らによる補修作業

 かつて江戸幕府が所有した鉄製の蒸気船・順動丸。長岡藩第12代藩主・牧野忠訓(ただくに)や河井継之助、そして坂本龍馬や勝海舟などの幕府の要人らを乗せ、輸送船として幕末の海を航行しました。戊辰戦争下の慶応4(1868)年、寺泊沖停泊中に新政府軍の軍艦から砲撃を受け、現在の佐渡汽船寺泊港付近で自爆しました。それから155年−順動丸の外輪を動かしたシャフト(軸)は今も寺泊で大切に保管されています。

東北芸術工科大学と連携、最新の手法で

 市指定文化財である順動丸シャフトの歴史を未来に伝えるため、市は7月から保存処理を開始しました。脱塩・防さびの処理を行い、劣化を食い止めます。技術指導者に東北芸術工科大学(山形県)教授・伊藤幸司さんを迎え、トレハロース(糖類)を使った最新の手法を採用。将来にわたって細やかにケアできるよう、専門家の指導を受けて長岡での技術継承を目指します。
 処理後のシャフトは、広く展示などに活用。地域の貴重な文化財とその歴史を未来へつなぎます。
【問】科学博物館 ☎ 0258-32-0546

寄付にご協力を


 ふるさと納税の制度を利用したクラウドファンディングで、シャフト保存処理へご支援をお願いします。市外の家族や友人にも、ぜひご紹介ください。
※寄付金控除の対象です。
 長岡市民に返礼品はありません
【問】広報・魅力発信課 ☎ 0258-39-5151

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