長岡造形大学理事長　佐々木 順子さん

　女性活躍は、それ自体を目的にするのではなく、何のためにするのかを考える必要があります。まずは、トップが本気にならないと実現しません。
　多様な人たちが自由に意見を言える「ダイバーシティ」の推進は今や必須。その始まりが女性活躍です。一番の障壁は「無意識の偏見」。 性別などに関して誰もが持っている思い込みです。ほんの少しでも考え方や行動を変えてみて、次世代の若者が羽ばたける長岡にしていきましょう。

お茶の水女子大学
ジェンダード・イノベーション研究所
　所長　石井 クンツ 昌子さん

　製品やサービスを利用する人の半分は女性です。ところが、シートベルトの衝突実験に使われるのは男性をモデルにした人形だけでした。 同様に男性だけを対象にしてきた研究や開発が、世の中にはたくさんあります。
　製品やサービスの開発に性差の視点を取り入れることで、これまでにない新しいビジネスの可能性が広がるのです。 性差から生まれるイノベーションは、性別にかかわらず、みんなにやさしい社会の構築につながります。

長岡商工会議所会頭
　　　大原 興人（おきと）さん

　デジタル化が進むと、個人のアイデアや才覚を活かして起業するチャンスが増えるなど、女性の活躍の舞台も広がります。 経営者としては、多様で柔軟な働き方を実現するために、ワークライフバランスを確保できる企業にしていくことが重要です。

長岡市女性活躍推進アドバイザー
　　　古澤 ゆりさん

　男性の育児休業取得はまだ少なく、家事・育児の負担は女性に偏っています。問題は職場の忙しさ。みんなが気持ち良く制度を使えるように、仕事を効率化していくことが重要です。 特に、男性管理職が変わると全体が変わっていきます。粘り強い取り組みが必要です。