【問】産業支援課 ☎39・2228
ベトナムのハノイ工科大学から長岡技術科学大学(以下、技大)への留学生2人を、市内企業がインターンシップ(就業体験)生として受け入れました。
市は、市内企業の成長と国際競争力の強化に向け、専門的な技術や知識を持つ高度外国人材が長岡で活躍するための環境整備を進めています。
昨年7月には「長岡グローバル人材活躍推進協議会」を設立。留学生を対象とした就職セミナーや企業説明会の開催などの施策に取り組んできました。
この就業体験は、その一環であり、外国人材が活躍するための課題を探ります。
就業体験を受け入れたのは、屋根金具の製造メーカー、潟Tカタ製作所です。留学生は、設計システム(CAD)での技術を活かして、施工工具の開発などの実習に取り組んでいます。また、技大主催のガイダンスや交流会にも参加。学生との交流も深めています。
留学生との会話は主に英語で、意思疎通面での課題が見えてきている一方、企業側は、社内のグローバル化など新たなビジネス展開への発展が大いに期待されます。
市は3月24日に報告会を開催し、明らかになった課題の解決に向けて、新たな施策を検討していきます。
日本の高い技術を学ぼうと、強い想いを持って就業体験に参加しました。課題の施工工具の開発をやり遂げて、サカタ製作所に貢献できる提案をしたいです。
日本語も多く覚えたいと思います。
将来は日本で働きたいと思っています。施工工具の開発に携わりながら、自分の施工に関する技術や知識を高めたいです。また、多くの交流を通じて、日本の文化、習慣も勉強したいです。
潟Tカタ製作所
坂田淳さん
期間中、留学生の通訳など生活面も含めたサポートを担当。
留学生2人の通訳をしながら行動を共にすることで、彼らの真剣に仕事に取り組む姿勢、技術を習得しようとする情熱を強く感じます。
少子高齢化が進む中で、国内の中小企業では高い技術を持った若い技術者の確保が難しくなっています。今後、その課題を解決するために、優秀な外国人材を受け入れていき、一緒に製品開発ができるよう、この就業体験を一つのきっかけにしていきたいと思っています。
長岡の経済界や市が若者の起業を支援する「学生スタートアップ支援制度」。昨年1月に続き、新たに2人が制度を使い起業しました。 人工知能(AI)を活用したアプリの開発や、特徴的なバーの開業と挑戦の形もさまざま。地域経済の活性化につながり、まちに活力を生む若者の起業を、市はこれからも応援します。
【問】産業イノベーション課 ☎39・2402
長岡技術科学大学4年
新山 大地さん(22歳)
AIで自分の好みに合った日本酒を探せるアプリ「Sakeai」を開発しました。
飲みたい銘柄を置いてある店や、近くの店に置いてある銘柄を探すことができます。AIが自分に合う日本酒を勧めてくれたり、他のアプリ利用者の感想を見ることができたりと、日本酒が好きな人もそうでない人も、“日本酒開拓”が楽しめます。
全国の学生起業家の活躍に刺激を受けたのが、起業のきっかけです。国内の日本酒の消費を拡大させて、将来は世界中の人が日本酒を愛し、楽しめる世の中をつくりたいです。
4月からiPhone向けに配信予定。検索できる店舗は、県内から徐々に全国に広げる計画です。
長岡造形大学卒
金澤 豊和さん(27歳)
長岡駅前に「森」をイメージした内装のバー「ベイビーチャップリン」を開きました。
大学を卒業後は、各地を回って週末のイベントなどでカクテルを提供していました。そこでお客さんがついてくれたことと、大学で学んだ視覚デザインの知識を活かしたいという思いから、店舗の開業に至りました。
今後は、誰もが気軽に楽しめる店にして、まちなか活性化の一翼を担いたいです。
場所=坂之上町2−3−5ドルミー壱番館ビル5階 時間=午後5時〜翌午前5時 問い合わせ=☎86・5484
今月の表紙。23ページもチェック
【問】工業振興課 ☎39・2222
ものづくりの先端技術から伝統工芸まで、長岡の産業をPRし、魅力を伝える「長岡ものづくりフェア」を、2月1日・2日にアオーレ長岡で開催しました。
4回目となる今年は、3Dプリンターなどを使い自由な発想でものづくりをする個人や団体「メイカー」の作品展や、ロボカップジュニア北信越大会など新たな要素を追加。過去最高の約2万4千人が訪れ、市内34社・団体による実演や展示、体験教室を楽しみました。
ものづくりの先端技術から伝統工芸まで、長岡の産業をPRし、魅力を伝える「長岡ものづくりフェア」を、2月1日・2日にアオーレ長岡で開催しました。
4回目となる今年は、3Dプリンターなどを使い自由な発想でものづくりをする個人や団体「メイカー」の作品展や、ロボカップジュニア北信越大会など新たな要素を追加。過去最高の約2万4千人が訪れ、市内34社・団体による実演や展示、体験教室を楽しみました。