【問】地域振興戦略部 ☎39・2515
【問】危機管理防災本部 ☎39・2262
「ドンッ」
平成16年10月23日午後5時56分、下から突き上げる激しい縦揺れが長岡を襲った―。
川口地域を震源とするマグニチュード6・8、最大震度7を観測した中越大震災。市内では28人の尊い命が失われ、山々は崩落、ライフラインは寸断し、旧山古志村では村民約2、200人が全村避難を余儀なくされました。
あれから15年。全国からの支援やふるさとを想う住民の強い気持ちで復興を進める中で、震災の教訓を活かし地域づくりに取り組む市民団体が生まれました。
そして今、市は災害に強いまちづくりをさらに進めるため、「先進技術」を積極的に活用しています。
山古志地域で震災からの復興に尽力
中越防災フロンティア理事長
田中 仁さん
この15年間、山古志の復興にまい進するとともに、地域のこれからを考えてきました。
山古志は、人口減少や公共交通など中山間地特有の問題が凝縮しています。だからこそ、自動運転の実証実験のような新しい試みを受け入れます。今後も住み良い地域であり続けるために、挑戦をしていく場であることを発信していきたいです。
被災地支援や防災の啓発活動を行う
中越市民防災安全士会会長
岸 和義さん
震災の教訓を活かした被災地支援を通じて、被災地のニーズや支援方法の変化を目の当たりにしました。減災への先進技術と同じように、防災の知識も進化しています。私たちもその変化に対応しながら、自主防災会の活性化など市民の防災力向上に取り組みます。
★中越市民防災安全士会は9月、市民への防災の啓発活動が評価され、市内初の「防災担当大臣表彰」を受賞しました
大規模な災害時、被害を受けた現場は混乱し、救助活動や復旧作業には命の危険が伴います。
市はそのような時でも市民の命と暮らしを守るため、ドローンやタブレット端末などの先進技術を用いた「減災イノベーション」に取り組みます。
市内では、震災をきっかけに大学と企業が共同で災害救助用ロボットの製作を行っています。また、企業による災害対策用3D地図の開発に、市は震災の経験に基づく知見を提供しています。
今後、先進技術の活用を通じて、産学官で震災の教訓を未来に活かしていきます。
災害現場から一刻も早く救助するため、消防本部に2台のドローン(小型無人飛行機)を配備します。震災時に中山間地域で発生した土砂災害現場では、消防隊員が簡単に近づくことができず、被害状況の把握が困難でした。小回りが利くドローンで上空から情報収集を行うことで、救助の手掛かりを見つけます。
【問】消防本部警防課 ☎35・2169
災害時や漏水事故の際に、被害や復旧の状況をタブレット端末で瞬時に情報共有できるシステムを、県内で初めて導入します。震災では市内の大部分が断水し、状況把握に時間がかかったことから、水道局と現場で情報をいち早く把握して効率的な復旧活動を行います。
【問】水道局工務課 ☎34・1414
かかりつけの医療機関や薬の種類、緊急連絡先などを登録できるシステムです。災害でみなさんの情報が紛失しても、事前に登録した情報を救急隊員がタブレット端末で調べ、素早い搬送や治療につなげます。
【問】長寿はつらつ課 ☎39・2268、消防本部警防課
「犠牲になられた方々への追悼」「支援への感謝」「復興への誓い」を地域で共有し、全国へ発信するため、市民が主体となって復興イベントを開催します。
会場:アオーレ長岡
時間=午後3時〜4時 内15周年記念行事、献花台の設置、復興の灯り 定50人抽選 申10月16日(水)までに地域振興戦略部☎39・2515へ
会場:山古志体育館
時間=午前9時〜午後7時 内ありがとう広場、復興の灯り、追悼式典 問山古志住民会議☎59・2301
会場:川口運動公園
時間=午後4時〜6時30分 内追悼のつどい、キャンドル点灯、バルーンリリース 問震災復興おかげ様感謝デー実行委員会☎89・3620
時10月20日(日)正午〜午後3時 場山古志支所前駐車場 問農水産政策課錦鯉ブランド戦略室☎39・2223